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環境ニュース[海外]

ワシントン条約第12回締約国会議閉幕、一回限りの象牙取引を承認

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2002.11.26 【情報源】その他/2002.11.15 発表

 チリのサンチャゴで開催されていたワシントン条約第12回締約国会議は11月15日に閉幕。焦点の一つとなっていた象牙取引に関しては、南アフリカ、ボツワナ及びナミビアについて、1回限りの取引が認められた。これらの象牙は、合法的なストックで、自然死や政府の害獣駆除によるもの。一方で、ジンバブエとザンビアが行った類似の提案は認められなかった。アフリカ諸国は、これらの種を密猟から守り、観光業を確立していくためにも、象牙取引による収入が必要だ と主張していた。一方で今回の決定に対し、ドイツのトリッティン環境大臣は、「象牙の国際取引の解除は、考えていた以上に早く行われることになった。新たな違法貿易や密漁が行われるのではないかと恐れている」と遺憾の意を表明している。
 このほかの重要な決定としては、高級木材のマホガニー、ヒレ(フカヒレの原料)や肉を目当てに捕獲されるウバザメ及びジンベイザメが付属書IIにリストアップされることとなった。ウバザメのリストアップを提案していたイギリスは、モーレイ大臣が歓迎のコメントを発表している。また、薬の原料やペットとして捕獲されるなど、個体数が減少しているアジアのカメ類26種、タツノオトシゴ32種も新たに付属書IIにリストアップされた。黒海のバンドウイルカについては、付属書II種に据え置きとなったが、商業捕獲の割当量をゼロとすることで合意された。
【UNEP、イギリス環境・食糧・地方事業省、ドイツ連邦環境省】

ワシントン条約ホームページ)

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