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環境ニュース[海外]

欧州委員会 環境指令違反で各国を訴追

環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】EU/2001.02.12 発表

 欧州委員会は、環境指令違反で、以下のとおり各国を欧州裁判所に訴追、又は警告文書を送付することを決定した。
●生息地指令(92/43/EEC)
 欧州委員会は、絶滅の危機にある種の採餌地・休息地を守るための生息地指令を適切に適用していないとしてイギリスに警告を発した。今回の決定では、イギリスの許可システムが、適用除外を認めており、指令の厳しい条件に合っていない、という委員会の懸念を反映している。
 また、絶滅の危機にあるハムスター(The Cricetus cricetus)の生息地の保護を適切に確保していないとして第二次警告文書をドイツに送付することを決定した。
廃棄物枠組指令(75/442/EEC)、有害廃棄物焼却指令(94/67/EC)
 欧州委員会は、スペインの一連の埋立地(プレスリリースには7ヶ所)について廃棄物枠組指令の基準を適切に適用していないとして欧州裁判所に訴追した。オーストリアに対しても有害廃棄物焼却指令を完全に国内法化していないために第二次警告文書を送付することを決定した。
殺虫剤指令(91/414/EEC)
 欧州委員会は、殺虫剤指令の国内法化及びその報告期限(2000年5月14日)を遵守していないことを理由に以下の加盟11ヶ国に警告文書を送付することを決定した。既に2000年8月8日に第一次警告文書が送付されている。
・ドイツ:国内法化の途上。草案ないし採択された文書は提出されず。
・イギリス:グレートブリテンにおける国内法草案を提出、年内に採択の見通し。北アイルランドもこれに続く。
・スペイン:国内法化の途上。採択された文書の提出なし。
・フィンランド:採択された法律の実施について、未定の地域がある。
・フランス、ルクセンブルク、ベルギー、オランダ、アイルランド、ギリシャ、ポルトガルは返答なし。
環境影響評価指令(85/337/EEC)
 欧州委員会は、スペインに対し、環境影響評価指令を尊重していないとして第二次警告文書を送付することを決定した。Bilbao近郊のZuazoにある有害廃棄物施設について、スペイン政府が同指令にある文言を遵守した環境影響評価をしていないことを懸念してのものである。
●動物実験指令(86/609/EEC)
 欧州委員会は、動物実験指令の特定の要求事項を国内法に盛り込んでいないとしてオランダを欧州裁判所に訴追することを決定した。盛り込まれていない事項の中には、特定の絶滅の危機に瀕した種を用いないこと、動物の解放における安全策等があった。【欧州委員会環境総局】

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