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環境ニュース[海外]

欧州環境庁、欧州域内排出権取引制度の実施状況を評価

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2017.06.07 【情報源】EU/2017.05.19 発表

 欧州環境庁(EEA)は、2015年までの欧州域内排出権取引制度(EU-ETS)指令の実施についてEU加盟国から報告された情報をもとに評価した。それによると、EU-ETS指令の実施は改善しており、1)小規模排出者の管理上の負担を軽減する一定の柔軟性の利用、2)排出量のより良好な決定のためのサンプリング計画の完全性、3)排出施設による排出量のより正確な測定方法の利用、4)排出報告書の検証を担当する認証企業に対する異議件数の減少、の4領域で良好に実施されているという。一方、1)排出施設による改善報告書の提出の不完全性、2)より詳細な検証プロセスの必要性、3)航空機のバイオ燃料使用の報告漏れ、4)航空会社による監視と報告規則の不遵守、5)小規模排出者への負担軽減、6)排出施設における変更に関する通知漏れ、7)担当当局間の連携、8)不遵守の罰則、の8領域で改善が必要だという。
 EU-ETS指令21条は、EU加盟国に指令実施の進捗に関して欧州委員会に毎年報告することを要求している。2016年は以前よりも完全性と質の高い情報が報告されたという。【欧州環境庁】

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