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環境ニュース[海外]

UNEP ボン条約 「ジョーズ」などの保護を決定

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2002.10.04 【情報源】国連/2002.09.25 発表

 9月18日からドイツのボンで、「移動性野生動物種の保全に関する条約(通称ボン条約:Convention on Migratory Species)の第7回締約国会議が開催され、37種の動物種の現状について評価が行われた。
 この結果、ホオジロザメ、モンゴルのフタコブラクダ、ガンジス川・インダス川のカワイルカなどを保護対象とすることを決定。
 さらに、70カ国近くが、ナガスクジラ、イワシクジラ、マッコウクジラを付属書I種にすることを支持。これらは付属書II種としての地位も確保された。南極地域ミンククジラ、ニタリクジラ、コセミクジラの3種については付属書IIに新たに加えられた。なお、ノルウェーは6種のクジラをリストに加えることに反対していたが、最終的にはコンセンサスを受け入れ、リストを投票にかけることはしない予定だと述べた。
 この他の移動性の種、オジロワシ、ツル、アマゾン・マナティーなどについても、付属書に加え、保護対象とすることになった。
 なお、渡り鳥に関しては、電源供給ラインによる感電死や風力発電施設の影響が問題となっている。このため、電源供給ラインの設置に当たって野鳥に配慮した技術を活用すること、各国に陸上・洋上風力発電所の渡り鳥への影響などを調査することが決議された。
 
注:ボン条約付属書I種については、各国に、これらの種をあらゆる形態からの捕獲(密漁、混獲を含む)から保護する法的措置をとることが求められる。付属書II種については、地域協定が策定され、これに基づいて保護される。
【UNEP】

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