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環境ニュース[海外]

ドイツ 2016年温室効果ガス排出量推定値を公表。前年比で400万トン増加。

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2017.04.03 【情報源】ドイツ/2017.03.20 発表

 ドイツ連邦環境庁は、2016年の温室効果ガス排出量推定値を公表した。これによると、ドイツ国内の2016年の温室効果ガス排出量はほぼ9億600万トンとなり、前年比で約400万トンの増加となった。交通部門の排出量は、2015年比で540万トンの増加と最大の増加となっている。これは、ディーゼル燃料の使用増加と貨物道路輸送の増加が要因とされている。一方で、気候に配慮している鉄道貨物交通における排出量は、2016年は1トンキロメートルあたり0.5%削減した。この背景として、貨物自動車に対する低価格な通行料金と安い燃料費が挙げられている。これに関連して、動力用燃料に関しては、ディーゼル燃料の売り上げは前年比で3.5%増加、ガソリン燃料は2%増加したことが記録されている。また、航空交通量も大幅に増えており、温室効果ガス排出量増加の要因となっている。家庭部門でも寒冷な気候が続いたことから暖房需要が上がり、排出量が150万トン上昇した。エネルギー発電部門からの二酸化炭素排出量は、温室効果ガス排出量が少ない天然ガスの使用が再び増加したことにより、発電量全体が若干上昇したにも関わらず、減少した。再生可能エネルギー電力の生産は、前年比で僅かに上回ったが、風力発電太陽光発電は、天候の関係で減少した。農業部門では温室効果ガス排出量は変化していない。廃棄物部門ではCO2換算で50万トン弱が減少した。この部門は継続的に減少しており、生分解可能な物質の埋め立て禁止が有効に働いていることが示されている。今回の結果は推定値であり、最終的な排出量に関する報告は、2018年1月15日に欧州委員会に対して提出される。ドイツは、排出量を2020年までに40%削減することを目指しているが、現時点では27.6%を達成するに留まっている。【ドイツ連邦環境省】

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