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環境ニュース[海外]

アメリカ海洋大気庁など、洪水に備えた新たな河川流量予報モデルを開発

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.09.05 【情報源】アメリカ/2016.08.16 発表

 アメリカ海洋大気庁(NOAA)はアメリカ大気研究センター(NCAR)などと協力し、国内各地の河川について流量を予測し洪水に備える新たな予報ツール、「全国水モデル」を開発した。

 このツールは、気候変動により増加している洪水の被害を防ぐため、河川における水の動きのシミュレーションを行い、かつてない規模の洪水予報を実現する。従来は、数時間に1度、4000か所の河川流量しか予報できなかったが、新ツールでは、アメリカ本土270万か所について、流量を一時間ごとに予報できるという。まず、上流部の鉄砲水の予報や、現在は予報対象に入っていない多くの地域に水量予報を提供するほか、今後のモデルの改良により、街路レベルの詳細な予報や浸水地図の提供、水質予報の拡大も期待できる。また、土壌水分、表流水、流速などの提供情報も増え、全国の水状況の全容がわかるようになり、緊急事態の対応責任者などに対し、より正確、詳細、高頻度、広範な情報を伝えることができるようになるという。

 このためNOAAは、このツールにより洪水などの極端気象に対するアメリカ社会の回復力が強化されるとしている。

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