アメリカエネルギー省、全国の建物の効率化に1900万ドル投資

エネルギー】 【掲載日】2016.08.01 【情報源】アメリカ／2016.07.15 発表

　アメリカエネルギー省（DOE）は、アメリカの建物効率を改善するための技術開発プロジェクト18件に1900万ドル投資すると発表した。建物は同国で最も多くエネルギーを消費しており、アメリカの全エネルギー需要と温室効果ガス排出の40％以上を占め、建物の年間エネルギーコストは4300億ドルに上るという。しかもこのエネルギーの平均3分の1近くは浪費されているという。建物におけるエネルギー使用を20％削減すれば、エネルギーコストを年間800億ドル近く削減できると見積もられている。投資対象となったプロジェクトは、全国の家庭、オフィス、学校、病院、レストラン、店舗に導入できる最先端の建物技術の開発に取り組み、公共料金の節約、温室効果ガス排出の削減、雇用創出を促進する。具体的には、エネルギー節約のためのセンサーと制御技術、冷媒漏れを防ぐ接合技術による暖房、換気、空調、冷凍システムの効率化、寒冷気候で効率的に機能する環境への影響の少ないガスヒートポンプの開発などに取り組むという。