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環境ニュース[海外]

フエチドリの繁殖拡大が確認される

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】カナダ/2001.01.30 発表

 “フエチドリにとって2000年は当たり年” ―このような報告が本日、カナダ野生生物局の生物学者から発表された。これはカナダ中央部に位置するサスカチュワン州ディーフェンベーカー湖での観察に基づくもの。ここ数年営巣がうまく行なわれず、絶滅が危惧されていたフエチドリ(piping plover)だったが、昨年だけで85羽のヒナ鳥が生後25日を越えたことが確認された。ちなみに97年・98年の合計はわずか24羽であった。
 フエチドリはカナダ絶滅危惧種リストに「絶滅危惧種(endangered species) 」として掲載されている渡り鳥で、生息個体数は世界中で6000羽以下。北米でのみ繁殖をし、カナダで確認されている個体数2100羽の半数以上がサスカチュワン地域を繁殖地としている。特にここディーフェンベーカー湖は、世界全体の5%に当たるフエチドリが繁殖に訪れる重要な湖となっているが、ここ数年は洪水やロッキー山脈からの雪解け水の影響で湖水位が上昇しており、営巣・羽化が減少していた。この脅威を減らすべく、連邦環境省のカナダ野生生物局、サスカチュワン環境資源管理局・同電力公社・同水資源公社は共同で保護計画を現在作成中。
 詳細については担当者まで;電話 (780) 951-8679【カナダ連邦環境省】

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