アメリカエネルギー省、太陽光エネルギー産業を拡大するサンショット・イニシアティブの進捗を報告

【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2016.06.05 【情報源】アメリカ／2016.05.18 発表

　アメリカエネルギー省（DOE）は、2020年までに太陽光エネルギーのコスト競争力を他のエネルギー並みに強化することを目指す「サンショット・イニシアティブ」の目標へ向けた進捗を評価する8つの報告書を公表した。同イニシアティブは、住宅（家庭）、商業、電力事業規模の各部門にわたり太陽光エネルギー技術のコストを10年以内に75％削減することを目標に2011年に起ち上げられた。今回の一連の報告書は、10年間のイニシアティブの前半5年間から教訓を得て、さらに多くの家庭や企業に安価な太陽光エネルギー技術を提供するための研究、開発、市場における主要な機会を特定するもの。DOEによると、2011年以降、太陽光エネルギー設備は10倍以上設置されており、太陽光エネルギー全体のコストは65％低下した。しかし、太陽光エネルギーが安価になり、太陽光エネルギー産業はオバマ政権開始以降23倍もの成長を遂げる中、新たな課題と機会が生じているという。各報告書の結論では、セル効率の改善から、迅速かつ安価な設置方法まで、産業のあらゆる段階で革新を続けることが必要だとしている。