ノルウェー政府、2030年へのエネルギー政策白書を公表

エネルギー】 【掲載日】2016.05.16 【情報源】ノルウェー／2016.04.15 発表

ノルウェー政府は、高効率かつ気候に優しいエネルギー供給の確保には、供給の安定性、気候への影響、経済成長を併せて考える必要があるとする2030年へのエネルギー政策白書「変化に向けた発電（Power for Change）」を公表した。前回の1999年白書以降、周辺各国のエネルギー政策等が大きく変化し、パリ協定採択でCO2排出削減や気候変動適応に向けた国際的取組が強化される中、ノルウェー政府は、潤沢な再生可能エネルギー資源を活用したクリーンなエネルギー供給を経済成長の基盤とする政策を打ち立て、以下の4つを政策の重点ポイントとした。
1）新技術や送電管理システムのスマート化により、エネルギー供給の安定性を強化する。
2）再生可能エネルギーによる発電の効率・収益性向上のため、国営の送電企業Statnett以外にも系統運用を可能にし、収益性ある風力発電を長期的に開発する。3）国営企業Enovaのもと、特に輸送部門からのCO2排出削減を図る。4）再生可能エネルギ―資源の効果的活用で、経済の競争優位性を築く。