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環境ニュース[海外]

アメリカ環境保護庁、温室効果ガスインベントリ(1990-2014年)を公表、前年から1%増加

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.05.09 【情報源】アメリカ/2016.04.15 発表

 アメリカ環境保護庁(EPA)は、温室効果ガス(GHG)インベントリ(1990-2014年)の結果を2016年4月15日公表した。2014年にアメリカで排出されたGHGは、CO2換算で61億800万トンに上り、前年(2013年)比で1%増加、2005年比では9%減少した。総排出量の1%増加は燃料の使用量が増えたためで、2014年は運輸部門の燃料の増加に加え、住宅部門と商業部門でも冬季の熱需要が増加し、燃料使用が増えた。EPAによると、2014年の全排出量のうち30%が発電所、26%が運輸部門、21%が産業・製造業によるものであった。

 EPAは1990年以降毎年、他の連邦機関と協力して、CO2、メタン一酸化二窒素(N2O)、ハイドロフルオロカーボン(HFC)、パーフルオロカーボン(PFC)、六フッ化硫黄(SF6)、三フッ化窒素(NF3)の7種の主要GHGの排出量を算定し、加えて森林等の植物の炭素吸収によって大気から取り除かれるCO2の算定量も併せて国連気候変動枠組み条約事務局に報告している。

 GHGは気候変動の主要因であり、その影響は気温上昇、海面上昇、極端気象の増加などの形でアメリカでもすでに目に見える形で現れている。このためEPAは、様々なGHG削減策(発電所の排出削減、乗用車や大型トラックの排出削減と燃料効率の向上、石油・ガス産業のメタン排出削減、一部のハイドロフルオロカーボン(HFC)の使用禁止措置、エネルギースター制度によるエネルギー効率化など)を進めている。

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