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環境ニュース[海外]

ドイツ 気候変動適応戦略の実行状況進捗報告書を提示

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.01.08 【情報源】ドイツ/2015.12.16 発表

 ドイツ連邦環境省のヘンドリックス大臣は、連邦閣議において2008年に承認されたドイツ気候変動適応戦略(DAS)の実行状況に関する初めての進捗報告書を提示した。ドイツ気候変動適応戦略は気候変動によるネガティブな影響の減少、回避を目指すものであり、現在、連邦政府は、交通、建築、沿岸保護、健康、研究など多様な政策部門から140件の対策を公表している。例えば、気候適応に対する本質的な課題の一つである洪水予防の改善に対しては、連邦政府は、国家洪水予防プログラムを策定している。さらに、熱波や豪雨に対する警報システムや気候変動に適したツーリズムコンセプトの開発など、地域レベル、自治体レベルの適応対策を促進するために、気候変動適応対策助成プログラムも導入している。今後、ドイツ全国の鉄道網、道路門、水路網を維持するために包括的な活動を予定しており、気候変動によって起こり得るリスクを分析し、法規制の適応を進める。これには、長期間続く高温の気候による道路建設におけるアスファルトの損害を防止するための素材の基準も含まれる。ヘンドリックス大臣は、「特に都市内部、洪水防止、インフラストラクチャーの計画などにおいて、気候変動への適応の重要度は増している。連邦政府は、適応戦略によって必要な予防措置の基礎を提示している。我々が、建築物や道路、電力網などの計画・建設時に将来の気候の変化により注意を向けることにより、気候変動への適応のコストは下げられる」とコメントした。【ドイツ連邦環境省】

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