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環境ニュース[海外]

絶滅危惧種法を国会提案

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】カナダ/2001.02.02 発表

 アンダーソン環境大臣は本日、「絶滅危惧種法;Species at Risk Act (SARA)」を国会で提案した。この法律の目的は、カナダの野生生物を絶滅から救い、回復させること。同大臣は「政府はカナダのどこであろうと、すべての野生生物の生態保護に積極的に関わる」と決意を述べ、さらにこの提案中の法案が7年以上の国民との議論を経たもので、多くの個人・団体からの意見を反映した内容であることを強調した。
 今回の法案でははじめて、「カナダにおける絶滅に瀕した野性生物の状態に関する委員会(COSEWIC) 」に法的地位を与え、同委員会が行なうアセスメントの効力を上げる予定。また、絶滅危惧種の殺害や重要な生息地を破壊する行為を禁止する権限、保護種を差し迫った危機から守る緊急措置を発動する権限を付与する。
 この他、絶滅危惧種およびその生息環境の回復過程で土地所有者、土地利用者、先住民族、市民等の参加を得ること、さらにアセスメントや回復プログラム策定に当たって、先住民族や地域コミュニティの知恵を活用することなどが盛り込まれている。また、保全のためのインセンティブや補償規定も盛り込まれている。
 今回の法案提出は、カナダでも野生生物保護面で懸案事項とされている湿地を意識して「世界湿地デー」にあわせて行なわれ、同大臣は「この法案でカナダの遺産を将来の世代へ残すこと、そしてカナダが生物種保護における、世界のリーダーになること」への強い意思を表明した。【カナダ連邦環境省】

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