一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

ドイツ バイオマスの物質利用に関する研究プロジェクトを実施

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2014.03.10 【情報源】ドイツ/2014.02.17 発表

 ドイツ連邦環境庁は、バイオマスの物質利用に関する研究プロジェクト「環境革新政策-バイオマスの持続可能な物質利用を通じた資源効率向上と気候保護」の結果を公表した。ここでは、再生可能資源をエネルギー利用前に物質として利用した場合(段階利用)、化石燃料温室効果ガス排出量を削減し、価値創出を高めることが示された。そして、バイオマスの段階利用は、高い資源効率を持つ、持続可能なバイオマス利用を進める長期的戦略の中心にあるべきだと提言されている。ライフサイクルアセスメントでは、バイオマスの物質利用は、エネルギー利用と多くの類似点を持っていることが示されたが、物質利用とエネルギー利用を共に行う段階利用は、エネルギー利用のみの場合と比較すると遥かに優れていることが指摘された。段階利用は、エネルギーの単独利用と比較し、5〜10倍の付加価値と雇用効果を創出するという。バイオマスの物質利用は財政的に支援されておらず、エネルギー利用と比較し、競争力を持たない。多様なプログラムや法令が、直接エネルギーに投入されるエネルギー植物の栽培を優遇している。これは、バイオマスの需要を高め、土地価格の高騰などを引き起こしており、環境や経済において重要な段階利用は、妨げられているのが現状である。研究プロジェクトでは、段階利用を進めるため、EU再生可能エネルギー指令や再生可能エネルギー法などにおける大幅な改善を求めている。【ドイツ連邦環境庁】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース