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環境ニュース[海外]

EU 象をはじめとする希少種の密猟削減に向けたプロジェクトを拡大・開始

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2013.12.20 【情報源】EU/2013.12.03 発表

 欧州委員会は、EUが、アフリカやカリブ海、太平洋に生息する象や大型類人猿、サイ、ウミガメなど希少種の保護を支援することを目的に、「象・その他の絶滅危機種の密猟削減プロジェクト」を開始することを公表した。これは、2001年に導入された同様のプロジェクトを拡大するもの。2012年には年間出生数を超える約2万2000頭の象が違法に殺戮されており、象の個体数が減少している。象牙の違法取引については、2011年は35トン分が押収され、記録を更新している。アフリカやカリブ海、太平洋地域は、種の多様性が高く、サイや大型類人猿、ウミガメといった世界的な希少種が生息している。プロジェクトでは、生物多様性の観測システムを改善し、象以外の希少種にも保護の範囲を拡張する。密猟との戦いを強化するために、刑事訴追分野の教育だけでなく、監視体制の確立における技術支援などが予定されている。緊急対応メカニズムが設置され、象やその他の種の密猟や違法取引が急激に増加した際に適切に対応すべく緊急対応メカニズムの設置も求められている。プロジェクトは、第10次EU開発基金の資金によって運営され、2014年から2018年の期間、実施される。【欧州委員会環境総局】

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