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環境ニュース[海外]

ドイツ 再生可能エネルギー電力による自給自足の実現性に関する研究結果を公表

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2013.09.25 【情報源】ドイツ/2013.09.10 発表

 ドイツ連邦環境庁は、いわゆるオフグリッドの形態を取り入れた再生可能エネルギーによる電力の自給自足の実現性に関する研究報告書を公表した。これは、2050年を対象年とし、2つのモデル地域(人口密度が低い農村部と人口密度と建築密度が高い都市部、さらに南北ドイツのそれぞれの気象条件でも比較)において再生可能エネルギーで完全に自給自足をするオフグリッドを実施した場合をシミュレーションしたもの。研究結果では、自給自足を行う農村部では家庭や家庭用電気自動車の電力需要は太陽光発電風力エネルギーで供給できるものの、長期の無風時に対応するためには巨大な蓄電が必要であるとしている。さらに、南ドイツでは、設備や蓄電にかかる労力が北ドイツよりも大きいという。また。都市部では、与えられた想定条件の下では電力の自給自足は不可能だとしている。さらなるシミュレーションでは、全ての一般消費者に加え、産業、商業の電力需要もモデル化された。そして、全ての電力需要を供給する場合、農村部においても自給自足の電力供給は不可能であるとしている。これにより、地域における電力自給自足のコンセプトは、例えば、地熱や水力を利用できるなど特定の条件を持つ個々のケースや辺境の地や島といった送電網とは遠い地域では実現は可能であるが、ドイツ全国で有効なアプローチではないとしている。【ドイツ連邦環境庁】

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