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環境ニュース[海外]

ドイツ 「自然データ2012」を公表

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2012.10.01 【情報源】ドイツ/2012.09.17 発表

 ドイツ連邦環境省は、ドイツ連邦自然保護庁と共同で、「自然データ2012」を公表した。これは、ドイツにおける自然と景観の現状及び利用状況を包括的にまとめたものであり、生物多様性の危機に関する学術的知見に基づいたデータや情報、またその保全に関してこれまで実施されてきた対策などが記載されている。これによると、近年の行政やボランティアによる自然保護のための積極的な取り組みにより、ドイツ国内における自然保護生物多様性の保護は成果を挙げているという。自然保護地域の総面積は、1997年から2010年までに、82万4000haから131万haに増加、環境・自然に配慮した経済活動のためのモデル地域である生物圏保護区は、この数年で、13地区から16地区に増加し、総面積は185万haとなっている。また、ドイツ自然遺産は、現在の政権期間終了時までに、連邦所有不動産の大きな部分を占める約12万5000haになる。これらの地域は、自然保護の専門性において高い価値を持つものであり、民営化から除外され、自然保護が長期的に確保される。また、レッドリストにおけるデータ状況も大幅に改善され、評価された脊椎動物のうち、ほぼ28%が種の存続の危機にあり、7%の種は既に絶滅・または消息不明となっていることが示されている。カワウソ、オオカミ、ビーバーにおける種の保護は成果を挙げており、これらの傾向は、目標に添った管理・保護コンセプトは、生物多様性の保護に重要な貢献をすることを示している。さらに、州、連邦、または国際レベルにおける協働が、自然と景観の危機を脱するために必要であり、自然保護は、重要な関係政策分野に統合していく必要性を指摘している。【ドイツ連邦環境省】

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