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環境ニュース[海外]

オランダ環境評価庁、中国の一人あたり二酸化炭素排出量がEUと同水準に達したと発表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2012.08.01 【情報源】オランダ/2012.07.18 発表

 オランダ環境評価庁(PBL)と欧州委員会共同研究センター(JRC)は、年次報告書「世界の二酸化炭素(CO2)排出量動向」を発表した。それによると、2011年における化石燃料の燃焼その他(ガスフレアリングやセメント生産等)に伴う世界のCO2排出量は、前年比3%増で過去最高の340億トンに達した。また、中国の一人あたり平均CO2排出量は、同9%増で7.2トンとなり、欧州連合(EU)の一人あたり排出量と同水準となった。多くのOECD諸国では、景気低迷と原油高で排出量が減少したが、中国では高度成長に伴うインフラ拡大等により、排出量が急増した。2011年における中国とインド2カ国の排出量合計は、OECD諸国の総排出量と同水準となり、ともに世界の排出量の3分の1を占める。文献によれば、世界の平均気温の上昇を産業革命前のレベルから2℃以内に抑えるという気候変動枠組条約による国際目標は、2000〜2050年までのCO2累積排出量が1兆〜1兆5000億トン以内であれば達成できるとされるが、2000年以降の人間活動によるCO2排出量は累積で4200億トンであり、このまま排出量の増加が続けば、今後20年以内にこの範囲を突破することになるという。【オランダ環境評価庁】

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