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環境ニュース[海外]

国連環境計画、ブラックカーボンやメタン削減を目指す国際的取組が拡大と発表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2012.05.16 【情報源】国連/2012.04.24 発表

 国連環境計画(UNEP)は、「短寿命気候汚染物質削減のための気候と大気浄化のコアリション」の第1回閣僚会合が2012年4月23、24の両日にストックホルムで開催され、汚染物質対策の加速と拡大を目指す5つの取組を承認したと発表した。「コアリション」は、ブラックカーボン(すす)やメタン、HFCなどの排出削減を目指す国際的取組である。当初7カ国・機関で発足したが、今回新たに6つが加わり、13カ国・機関が取組に参加することとなった。今回の会合には、このほか、オーストラリアなど5カ国や民間部門がオブザーバーとして出席した。
 ブラックカーボンやメタンは健康や農作物、気候に広範な損害を及ぼすとされ、またフロンガスの一種であるHFCは温室効果が高い。これらは大気中での寿命が比較的短く、早期に削減することにより、気候変動への直接的効果が期待できるとされる。2050年までの地球温暖化を0.5℃抑制し、また2030年までに数百万件の早死と3000万トンの作物の損害を防止する可能性があるという。
 この会合では、1)ディーゼル排ガス対策、2)旧式レンガ窯の改修、3)埋立地のメタン排出削減、4)石油・ガス採掘時のメタン排出削減、5)HFC代替物質開発、の早期実施を決定した。また、コアリションの取組みを支える信託基金の設立、科学的な助言をする科学助言機関の設置にも合意した。【国連環境計画

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