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環境ニュース[海外]

G8環境大臣会合 バンフ閣僚宣言を採択して閉幕

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2002.04.24 【情報源】カナダ/2002.04.14 発表

 G8環境大臣会合が、4月12日から14日までカナダのオタワで開催され、最終日に「持続可能な開発世界サミットに向けたバンフ閣僚宣言」を採択して閉幕した。宣言は、ヨハネスブルグ・サミットで取り上げる重点テーマとして、持続可能な水資源管理、エネルギー(エネルギー供給へのアクセス改善、エネルギー効率化、再生可能エネルギーなど)の2つを掲げ、さらに持続可能な森林経営についても取り組むこととしている。また、開発と環境(経済・社会政策への環境面の統合)、環境と健康(子供の健康)、国内及び国際的な環境ガバナンス(UNEP強化、行政・企業など各主体の環境ガバナンス強化)についても触れている。
 気候変動については、正式な議題には盛り込まれていなかったものの、閣僚宣言には、ヨハネスブルグ・サミットまでに多くの国が京都議議定書を批准し、議定書をタイムリーに発効させることなどが盛り込まれた。米国を除くG8全ての環境大臣は、京都議定書は出来る限り早く批准すべきと言及したが、カナダは批准が遅れる可能性を示した。
 なお、EUのマーゴット・ヴァルストロム環境委員は、G8環境大臣の初日、そのうちアメリカが調印する可能性もあろうという予測を示した。一方で、カナダに対し、アメリカにクリーンエネルギーを輸出して排出枠を得ることを認めような交渉を再開する見通しはないというスタンスを明らかにした。
 ドイツは、特に自然エネルギーが重点課題に盛り込まれたことを評価している。また、フランスは、ドイツとともに森林保全(認証制度、違法伐採管理、行動計画の策定など)について強調し、宣言に取り入れられたことを評価した。
【カナダ連邦環境省、欧州委員会環境総局、ドイツ連邦環境省、フランス環境・国土整備省】

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