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環境ニュース[海外]

G8環境大臣会合に伴う「温室効果ガス」 排出取引で相殺

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2002.04.22 【情報源】カナダ/2002.04.12 発表

 カナダのアンダーソン環境大臣は12日、この日から14日まで開催予定のG8環境大臣会合に際して見込まれる温室効果ガスを相殺するため、温室効果ガスの排出取引を行ったと発表した。この取引は排出取引ブローカーのCO2e.comが仲立ちをし、南アフリカにおける住居のエネルギー効率改善プロジェクトから削減枠を購入した。
 カナダ環境省は、3月4、5日に開かれた南北アメリカ健康・環境大臣会合に際しても、ブラジルのバイオマス発電プロジェクトから温室効果ガス削減枠を購入している。今回の会議と合わせて2つの会議に関連して発生する温室効果ガスは、飛行機・車の利用、ホテルでの宿泊を含めCO2換算1900トンに匹敵すると推測される。これらの排出は273,000台の車による通勤(往復)からの排出量と等しい。
 南アフリカのプロジェクトでは、今回の削減枠を売却して得られた資金で、各家庭に、断熱材などエネルギー効率性を上げる設備を取り付ける。「こうしたパッシブ・ソーラーシステムを備えた住居によって、居住者の生活の質や健康は大幅に改善される。同時に、温室効果ガスを削減することで環境保護にも貢献する」と、南アフリカでエネルギー効率化に取り組むPEERアフリカ社のアブロン社長は述べ、取引の重要性を強調した。
 なお取引を仲介したCO2e.comは、気候変動に関連した企業のリスクやチャンスについて、市場ベースの解決策を提供する多国籍企業。
【カナダ連邦環境省】

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