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環境ニュース[海外]

欧州委員会、農業と林業の温室効果ガス排出・吸収量の算定方法に関し共通規則を提案

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2012.03.27 【情報源】EU/2012.03.12 発表

 欧州委員会は、温室効果ガス排出・吸収量の算定に関する共通規則案を採択し、農業と林業の排出・吸収量をEUの気候政策に組み込む第一歩を踏み出した。
 EU域内の土地の4分の3以上を占める森林や農地は、大量の炭素を吸収して大気中への放出を防いでおり、気候政策には重要な部分である。例えば森林等の管理方法を改善することでこの吸収固定されている炭素が0.1%増えると、年間で自動車1億台分の排出量除去になるという。だがその厳密な炭素データを集めることはむずかしく、算定方法の共通規則もなかったため、これまで農民や森林所有者の炭素固定努力は十分に報われることがなかった。だが今回の提案が最終的に承認されれば、気候変動対策に寄与した農民に報償を与えるなどの策も可能となる。
 提案は通常の立法手続により欧州議会と欧州理事会に提出される。可決されれば、EU加盟各国は森林と農地について、吸収量の増加方法や排出量の削減方法に関する行動計画を採択する義務を負うことになる。【欧州委員会】

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