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環境ニュース[海外]

ドイツ連邦内閣、野生動物生息地の再ネットワーク化を進める連邦プログラムを承認

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2012.03.15 【情報源】ドイツ/2012.02.29 発表

 ドイツ連邦内閣は、ドイツ連邦環境省とドイツ連邦交通省が共同で策定した野生動物の生息地の再ネットワーク化を進める連邦プログラムを承認した。プログラムの目的は、幹線道路によって分断された国内の生息地を、「緑の橋」などの横断支援策の建設によって再び連結させるというもの。プログラムにおいて、連邦高速道路や連邦道における93地点に対し、連邦道路予算から中長期的に、横断支援策のための財源が拠出される。合わせて、約1億8000万ユーロの投資規模が予定されている。連邦プログラム以前に、第2次景気復興パッケージにおいて、既に14の緑の橋が建設されている。ドイツ国内の道路網は、ヨーロッパ内で最も密度が高く建設されている。野生動物との衝突事故は、年間3000件以上も発生しており、2009年は27人が死亡している。さらに、ドイツ猟銃保護連盟の算出によると、年間25万匹の動物が国内の道路で死亡している。また、年間の物的損害額は、5億ユーロとなっている。生息地の孤立化は、生物多様性を大きく脅かしており、国内の74%の面積が、交通量の少ない、分断されていない空間が100平方キロメートル以下の土地となっている。さらに、ドイツ国内に生息している動物種の40%が生息を脅かされている。この連邦プログラムの学術的根拠は、2009年以降、実施されてきた国内の生息空間回廊に関する研究結果である。生息空間回廊の地図は、連邦自然保護庁のホームページに掲載されている。【ドイツ連邦環境省】

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