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環境ニュース[海外]

環境にやさしい植物系燃料の研究に資金助成

大気環境 交通問題】 【掲載日】2002.04.15 【情報源】カナダ/2002.04.05 発表

 カナダのダリワリ天然資源大臣、バンクリフ農業食料大臣、アンダーソン環境大臣は4月5日、植物繊維を環境にやさしい輸送燃料として活用する研究を支援するため、オタワの企業Iogen社に270万ドル(約2億円)の資金を助成すると発表した。助成金は、政府の気候変動行動基金(Climate Change Action Fund)から支出される。
 助成は3年間の予定で、繊維を分解する酵素とその工程を10倍早めることを目的とした研究に当てられる。資金援助の対象となるIogen社は酵素を活用したバイオエタノール研究の先端企業であり、世界初の大規模なバイオエタノール実証プラントを有している。
 なお、これまでのエタノール燃料は、トウモロコシや小麦など穀物のでんぷん質から抽出した糖分を発酵させてできる高オクタン・アルコールであったが、バイオエタノールは木質廃棄物や農業廃棄物などに含まれる食物繊維から抽出した糖分を発酵させて作る。温暖化の原因となるCO2排出量を、ガソリンに比べ70%削減できるという。バイオエタノールを混合したガソリンは、現在ガソリンスタンドでも販売されている。
 ダリワリ天然資源大臣は、「バイオエタノール燃料やその混合燃料を生産、使用していくことは、温室効果ガスの排出を削減し、大気質を改善し、新たな自給エネルギー源を創出していく上で効果的だ」と述べ、「バイオエタノールの生産効率を上げることで、カナダの消費者に再生可能燃料を(他の燃料と)競合できるような価格で提供できるようになる」と期待を示した。【カナダ連邦天然資源省、カナダ連邦環境省】

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