イギリスエネルギー気候変動省、同国初の海洋エネルギーパーク建設を発表

【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2012.02.06 【情報源】イギリス／2012.01.23 発表

　イギリス、エネルギー気候変動省は2012年1月23日、「南西部海洋エネルギーパーク」（South West Marine Energy Park）を建設すると発表した。これによりイングランド南西部地域に将来の投資を呼び込み、世界の海洋エネルギー産業の新たな拠点とする計画である。建設はコーンウォール・カウンシルとプリマス市カウンシルの委託により非営利法人Regen SWが行い、イングランド南西部のブリストル沖からコーンウォール、シリー諸島へと至る地域が対象となる。ここを拠点に、中央や地方の政府、地域産業パートナーシップ、プリマス大学、コーンウォールにある世界最大の海洋エネルギー実証施設「ウェーブ・ハブ」や企業などが連携し、海洋発電の開発加速をめざすことになる。
　海洋発電のなかでも、イギリスは波力・潮力発電の分野で既に世界をリードしており、実現すれば2050年までに同国だけで27ギガワット（石炭火力発電所8基分に相当）の発電が可能になる。温室効果ガス排出削減にもつながるほか、2050年までに何千という雇用を支えることができるという。【イギリスエネルギー気候変動省】