道路走行車両及びエンジンの排ガス規制強化案を発表

　カナダのアンダーソン環境大臣は、道路走行車両から排出される大気汚染物質の規制を強化する案を発表した。
　3月30日付けの官報で提案された「道路走行車両及びエンジン排出規則（On-Road Vehicle and Engine Emission Regulations）」は、2003年9月1日からカナダ国内の車両に適用される予定。この規制によって、2020年にはNOｘ(－74％)、粒子状物質(－64％)、CO(－23％)及び揮発性有機化合物(VOC,－14％)の削減が見込まれている。さらにベンゼン、アクロレインなど、1999年カナダ環境保護法で有害指定された汚染物質の削減にも効果があるとされる。
　なお、今回の規制強化案は、クリーン燃料に向けた取組として先に発表された低硫黄ディーゼル規則案、既存の低硫黄ガソリン規則、ガソリンのベンゼン規則を補完するものである。【カナダ連邦環境省】