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環境ニュース[海外]

国連環境計画、渡り鳥の送電線接触事故を減らすため報告書をボン条約締約国会議に提出

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2011.12.13 【情報源】国連/2011.11.24 発表

 国連環境計画(UNEP)は、専門家による国際研究コンソーシアムが作成した、渡り鳥に対する送電線の影響に関する調査報告書及びガイドラインを、ボン条約移動性野生動物の種の保全に関する条約、CMS)締約国会議に提出した。2010年末現在で、世界の電線の総延長は7050万キロメートルに及ぶが、建設の際には環境への影響はほとんど配慮されていない。2015年には、この距離が7620万キロメートルに達するという。そのような中、アフリカ・ユーラシア大陸地域では、年間数十万羽が感電、数千万羽が電線への衝突で死に至っている。特に、休憩や営巣ができる樹木等のない草原や砂漠では感電死が、水辺の近くや渡りの回廊地域では衝突が多く、大型の鳥では地域的な絶滅に至るとも指摘されている。今回の報告書では、実際に各国及び電力会社で実施されている調査と大量死を防ぐ是正策を提示。ガイドラインには、政府や電力会社、保護団体等でできる適切な法律・政策の整備、技術的な方法等の具体的な推奨策も含んでおり、今回の調査対象地域のみでなく、全世界で適用できるとしている。【国連環境計画(UNEP)】

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