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環境ニュース[海外]

日本の調査捕鯨拡大を非難

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2002.04.04 【情報源】イギリス/2002.03.26 発表

 イギリスのエリオット・モーリー漁業大臣は、日本が北太平洋における調査捕鯨を拡大する(ミンククジラ50頭追加、イワシクジラを最大50頭捕獲)ことを強く非難した。
 イギリス政府は捕鯨反対を唱え、国際捕鯨委員会(IWC)の取り決めた商業捕鯨モラトリアムを強く支持し、原住民生存捕鯨以外、その必要性はないという姿勢だ。日本は現在、モラトリアムに従い商業捕鯨を行っていないが、北太平洋鯨類捕獲調査計画(JARPN)と南極鯨類捕獲調査(JARPA)という2つの調査捕鯨プログラムを実施している。日本側は、今回の捕獲対象の拡大により、鯨が漁業に与える多大な影響力を調べられるとしている。
 エリオット・モーリー漁業大臣は「今回の日本の提案は鯨類生存保護に努める各国の努力を無駄にするもの。捕鯨は受け入れがたい残酷な行為であり、世界の海洋環境の生物多様性を脅かすものである」と述べ、遺憾の意を表明した。10年にわたり、日本は沿岸のコミュニティにおける小規模な捕鯨のため、ミンククジラの割り当て量を50頭にするようIWCの承認を求めていたが実現しておらず、その回避策ではないかと見られている。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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