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環境ニュース[海外]

欧州環境庁、一般廃棄物管理の改善により大幅な温室効果ガス削減を可能とする報告書を公表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2011.09.12 【情報源】EU/2011.08.29 発表

 欧州環境庁は、報告書「廃棄物が持つ可能性‐ヨーロッパにおける一般廃棄物管理の改善により得られる過去と未来の気候への利益」を公表した。これは、欧州連合加盟国(キプロスを除く)とノルウェー、スイスを対象に調査したもので、一般廃棄物管理の改善により、2020年までにCO2換算で7800万トン(2008年の欧州総排出量の1.53%に相当)の排出量の削減が可能であることを示している。欧州連合全域において廃棄物排出量は増加し続けており、1995年の一般廃棄物排出量は1人あたり468kgであったが、2008年には524kgに増加している。効果的な施策が実施されない限り、2020年までに558kgになると予測されている。報告書では、廃棄物の処理、輸送を含めた全ての廃棄物のライフサイクルにおける温室効果ガスの直接排出量を算出し、さらに化石燃料を代替する廃棄物をエネルギー回収した場合の温室効果ガス排出削減量も考慮している。3つのシナリオを示しており、埋め立て処理の全面禁止を実現する最善のシナリオにおいては、CO2換算で7800万トンの排出量の削減が可能としている。欧州環境庁は、リサイクルとエネルギー回収の増加は、気候変動対策になるだけでなく、10カ年計画「欧州2020」において重要な目標となっている資源効率の上昇にもつながることを指摘しており、さらに廃棄物回避を最優先にするべきであると指摘している。【欧州環境庁】

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