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環境ニュース[海外]

EU エコポイント(オーストリア通行量割当制度)で合意

大気環境 交通問題】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】EU/2000.09.22 発表

 EUは、9月21日深夜、オーストリアを通行するトラックの総量を規制する「エコポイント」の今年度以降の割り当てに合意した。
 エコポイント制度は、オーストリアを通行するトラックが排出するNOx総量の削減を目指すもので、トラックはオーストリアを通過するたびに「エコポイント」を支払わなければならない。EU各国が利用できるエコポイント量は、毎年決められ、しかも12年間で汚染が60%削減されるよう、毎年削減されていく。
 ただし、第2の削減スキームとして、オーストリア通行法(the Act of Accession of Austria)第9条により、通行量が基準年(1991年)の8%を越えた場合には、次年のエコポイント総量をさらに削減することができる。1999年には、通行量が基準年の8%を越えてしまったため、この第2の削減スキームを適用するか否かで、交渉が難航していた。
 結局、第2の削減スキームを適用すると、今年の残りの期間中、トラックがほとんどオーストリアを通行できなくなってしまうため、妥協案として、削減ポイントを今後4年間に割り振るという結果になった。2000年から2002年においてはそれぞれ30%分、2003年には10%分の削減を割り振った。採択に当たっては、早急な実施を求めるオーストリアは反対したが、他の13カ国は賛成(ベルギーは棄権)にまわり可決された。
 なお、欧州委員会は、年内にエコポイント・システム、特に第2の削減スキームの適用について報告書をまとめることになった。【EU】

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