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環境ニュース[海外]

欧州委員会、国際海事期間のエネルギー効率設計指標への合意を歓迎

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2011.07.29 【情報源】EU/2011.07.15 発表

 欧州委員会は、国際海事機関とその加盟国が、国際海洋交通からのCO2排出量の制限を目的とした「エネルギー効率設計指標(EEDI)」について合意したことを受け、素晴らしい成果であると賞賛するコメントを公表した。これは、新規に造船する船舶のエネルギー効率を改善し、国際海洋交通からのCO2排出量を地球規模で制限するため、初めて拘束力を持つ手法となる。
 EEDIは、新規に造船する特定のカテゴリーに属する船舶に対してエネルギー効率を改善するための技術基準を設定するもので、現状から何も削減を実施しない場合(BAU)と比較してCO2排出量を2030年までに約25〜30%削減することを可能にする。2015年以降、遵守が義務付けられ、船舶の種類や大きさごとに、最少エネルギー効率が要求される。EEDIの対象となる船舶のカテゴリーは、世界的にも最も多数の船舶が属するもので、最大で、新規に造船される船舶からの排出量の70%のCO2排出量が対象となる。
 欧州委員会のカラス副委員長は、この決定を、「海洋社会が、温室効果ガス排出量の削減に地球規模で取り組む上で真摯な役割を果たす大変重要なシグナル」とするコメントを公表した。欧州連合は、船舶を効率的な輸送手段ととらえているが、対策を取らなかった場合、2050年までに温室効果ガス排出量は倍増することを指摘している。最新の交通白書において、欧州委員会は、欧州連合域内における船舶からの温室効果ガス排出量を、2005年比で2050年までに少なくとも40%削減することを提案している。【欧州委員会環境総局】

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