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環境ニュース[海外]

UNEP 貿易・漁業補助金と環境 モーリタニアの漁業に関する研究成果を公表

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2002.03.26 【情報源】国連/2002.03.15 発表

 UNEPは、3月15日、ジュネーブで漁業に関するワークショップを開催し、外国船による乱獲により、漁獲高が減少してきているとするモーリタニアの研究報告を発表した。
 報告によると、モーリタニアでは、EU、日本、中国の漁船が漁場にアクセスできるようになっているが、過去4年でタコの漁獲高が半減し、ノコギリウオなど数種が完全に絶滅してしまったという。モーリタニア、及び他のUNEPの研究結果(セネガル、アルゼンチン)は、漁業が増加する前に、また外国船を招き入れる前に、厳しいセーフガードを実施すべきであることを示している。ワークショップでは、バングラディッシュについての報告も示される。
 UNEPのクラウス・テプファー事務局長は、多額の補助を受けた多くの船が、少ない魚を追いかけ、途上国では深刻な漁獲資源の枯渇が生じてきているという認識を提示。WTOの新ラウンドで、貿易と環境、補助金の削減が議題に上がることを受け、「WTOの新ラウンドは、貿易自由化による貧困の減少と環境面でのセーフガードを結びつける最高のチャンスとなる」とコメントした。
 なお、WTOの環境と貿易に関する委員会が、3月22日から正式に交渉を開始するのを控え、UNEPのHussein Abaza経済・貿易部長は、「WTOの新ラウンドが、最終的に、途上国の貿易のチャンスを増やし、環境を尊重し、世界中で持続可能な開発を促進するような法的拘束力のある合意につながることを望む」という期待を示した。【UNEP】

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