EU、競争力を持ち低炭素なヨーロッパを創造するためのロードマップを提示

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2011.03.25 【情報源】EU／2011.03.08 発表

　欧州委員会は、2050年までに欧州連合において競争力を持ち、かつ低炭素な経済を確立するためのロードマップを公表した。このロードマップは、温室効果ガスを2050年までに1990年比80％から95％削減する欧州連合の目標を実現するために、経済的にも利益のある方法を示している。欧州連合内の排出量の相殺に関して、今世紀半ばまでに、第3国において実施する温暖化防止対策による国際クレジットは大幅に削減されるため、欧州連合はこれらの目標を地域内において達成せねばならず、ロードマップは、そのための経済的な道のりを示している。経済モデル計算によると、2050年までに欧州連合内における排出量の削減を1990年比80％実行するために、1990年比で2030年までに約40％、2040年までに約60％削減しなければならない。現時点の対策を続行するだけでは、欧州連合内での削減量は、2030年までに30％、2050年までに40％であり、今後、全部門における対策促進が必要となっている。【欧州委員会気候行動局】