欧州議会、建築物のエネルギー性能に係る改正指令とエネルギーラベル改正指令を承認

【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2010.06.01 【情報源】EU／2010.05.19 発表

　5月19日、欧州議会は、建築物のエネルギー性能に係る改正指令とエネルギーラベル改正指令を承認したことを発表した。
　建築物のエネルギー性能に係る改正指令は、2020年以降に建設される全ての建築物に課せられる高い省エネルギー基準を定めたもの。さらに、既存の建築物に対しても、技術的、経 済的に可能な限り、エネルギー効率を改善することを求めている。
　エネルギーラベル改正指令は、家電製品やその他の製品に対する新しいエネルギーラベルを定めたもの。技術の進歩により、既存のエネルギーラベルから、さらに3クラス「A＋、A＋＋、A＋＋＋」が上位に追加されている。既存の下位のクラスは削減され、クラス数は7となっている。さらに、特定の家電製品モデルのエネルギー消費や値段を宣伝する際には、この製 品のエネルギークラスを明確に表示することが求められる。また、今後は、商業や産業利用されるエネルギー商品も、エネルギーラベルを表示しなければならない。冷蔵室、産業用調 理器、ショーケース等が対象となる。さらに、窓ガラス、窓枠、外扉といった、エネルギーを直接消費しないものの、エネルギー消費に関連する製品も、エネルギーラベルの掲示が求められる。EU官報に掲載後、EU加盟国は1年以内に国内法に転換することが求められる。【欧州議会】