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環境ニュース[海外]

イギリス 園芸愛好家に外来植物への注意を呼びかけ

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2010.03.08 【情報源】イギリス/2010.02.24 発表

 イギリス環境・食糧・農村地域省とスコットランド政府は2月24日、園芸愛好家などに対して、自然環境を破壊し、経済的な打撃を与える侵略的外来種水生植物の繁殖を食い止めようと呼びかける新たなキャンペーン「賢く植えよう(Be Plant Wise」を開始した。  
 このキャンペーンは、2010年国際生物多様性年の数ある活動のひとつで、ブラジルチドメグサ、クラウスラー・ヘルムシ、ミズキンバイ、オオフサモ、ナンゴクサンショウモという、5種類の外来植物について、野生生物や水路などに打撃を与えるとして園芸家に注意を呼びかけている。園芸家は、池に生えたこうした植物を不注意に捨ててしまったり、池や水槽の水を処理せずに流してしまったりして、野生に植物を広げてしまうことがある。ブラジルチドメグサは1日で20センチも伸び、ミズキンバイは15日から20日の間に2倍に増殖することがわかっている。こうした侵略性の強い外来植物を放すと家畜や人々に悪影響を与える恐れがある。すでにハンプシャーのニューフォレストや中東部のソアー川などで、外来種の水性植物による被害が問題となっている。
 このキャンペーンでは、園芸家に対して、(1)育てている植物についてよく知ること。池に植物を入れるときはよく注意して、侵略性の弱い植物を選ぶこと、(2)外来種の繁殖を防ぐため、こうした植物を野生に放たないようにすること。たとえ故意でなくとも違法とみなされることもある、(3)コンポストにするときは注意して行うこと。植物を捨てるときは、全体を正しく捨てること、池の水や水槽の水を捨てるときは、河川や池、湖には捨てないこと、(4)関連ウェブサイトをよく閲覧すること、などを呼びかけている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】

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