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環境ニュース[海外]

イギリス 「炭素予算」進捗報告書への政府見解を発表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2010.01.25 【情報源】イギリス/2010.01.14 発表

 イギリス政府は1月14日、気候変動委員会が提出していた「炭素予算」に関する年次報告書に正式に回答した。
 2008年気候変動法は、「炭素予算」の進捗状況に関する年次報告書の提出と政府の回答を義務付けており、同委員会は2009年10月に最初の報告書を提出していた。
 現在、イギリスは炭素予算の削減目標(2020年までに1990年比で34%削減)を上回り、36%減となる見通しが出ている。炭素予算第1期(2008-2012年)には、不況による減少分が発生しているものの、政府はこの分の次期への繰り越しはせず、目標達成に努めていくとしている。
 エネルギー・気候変動省のエド・ミリバンド大臣は、景気低迷の中でも、炭素排出量削減や低炭素経済への移行努力は続けていくと述べた。
 また、2009年7月に「イギリス低炭素移行計画」を発表後、各セクターで様々な進展がみられ、気候変動委員会が報告書で重視した部門については以下の通り。
●「発電」部門では、クリーン石炭技術に関し世界で最も先進的な計画をもち、新設の全発電所でCO2回収・貯留(CCS)を実施する予定。
●「住宅」部門では、過去18カ月間で200万世帯に対して断熱材の設置を支援。
●「運輸」部門からの排出削減に関しては、公共交通機関への投資の他、自転車利用の推進に3年間で1億4000万ポンドを支援。
 政府も、中央省庁からの炭素排出量削減率が2011年までの当初目標12.5%を上回る17%以上となる見込み。公共セクターのエネルギー効率化対策により年間3億ポンドの節約を目指している。【イギリス エネルギー・気候変動省】

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