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環境ニュース[海外]

欧州委員会 新規乗用車からのCO2排出量 1995年〜1999年に5.6%減

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】EU/2000.10.06 発表

 欧州委員会は、新規乗用車からのCO2排出削減、及び燃料効率の改善に関するEUの戦略の成果について、初の年次報告を公表した。今回の報告では、1995年から1999年までの間に、EU市場内で販売された新規乗用車からのCO2排出が5.6%減るという大きな結果が生まれたことが明らかになった。
 EUでは、1996年の閣僚理事会決定により、2005年までに(遅くとも2010年までに)、新規乗用車からの平均的なCO2排出量を1キロメートル当り120グラム(CO2)にすることを目指している。
 EUの戦略は、以下の3つの柱から成り立っている。
(1) 2008/2009年までに、新規乗用車からの平均的なCO2排出量として、1キロメートル当り140グラム(CO2)を目指す、燃費改善に関する自動車業界との合意
  (欧州自動車工業協会(ACEA)との1998年合意。日本自動車工業協会(JAMA)、韓国自動車工業協会(KAMA)との1999年合意)
(2) 消費者の選択を可能にする、燃費及びCO2排出に関する新規乗用車のラベリング
(3) 財政措置による自動車の燃料効率の向上
 今回の報告によれば、3つの自動車工業団体(ACEA、JAMA、KAMA)は全て、EU市場で販売する自動車からのCO2排出量を削減している(1995〜1999年の間、ACEA6.0%、JAMA4.6%、KAMA1.5%削減)。ここまでの排出削減は、主にHDIエンジンやGDIエンジン、CVT(Continuously Variable Transmision)、小型車、複数燃料車などの技術開発によって達成されてきた。
 しかし、最終的な目標を達成するためには、年平均で2%の削減が必要で、3団体はさらに努力しなければならない。委員会は、3団体が合意にしたがって行動することを確信していると述べている。【欧州委員会環境総局 】

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