一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

EU 野生生物や生息地の状況は危機的

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2009.07.24 【情報源】EU/2009.07.13 発表

 欧州委員会は7月13日、EU法令で保護されている、生物種1150種以上、生息地タイプ200種類以上について、保全状況に関する報告書を公表。こうした脆弱な生息地及び生物種のうち、良好に保全されているものは少数にとどまり、加盟国においては状況改善のための努力が必要なことが明らかになった。
 この報告書は2001〜2006年が対象で、これまで行われたEUの生物多様性に関する調査ではもっとも包括的なもの。草原、湿原及び沿岸域の生息地は深刻な脅威にさらされており、その主な原因として、伝統的な農業慣行の衰退、観光開発、地球温暖化が挙げられている。ただし、悲観的な状況しかないというわけではなく、オオカミ、オオヤマネコ、ビーバー、カワウソのような種は、もとの生息地に再び戻ってきつつある状況も明らかに成った。
 なお、本報告は生息地指令(92/43/EEC)第17条に基づくもので、各EU加盟国は6年ごとに実施状況を報告するよう義務付けられている。【欧州委員会環境総局】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク