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環境ニュース[海外]

EU 生物多様性政策の今後の重点課題を提示

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2009.05.14 【情報源】EU/2009.04.28 発表

 ギリシャ・アテネで4月27・28日、生物多様性に関する欧州委員会の会議が開催され、EUの将来の生物多様性政策の重点課題を示す、「アテネからのメッセージ」が発表された。
 会議の重要な結論としては、生物多様性の喪失及びその結果についての情報共有を改善する必要性、生物種の保護より生態系の保護について考慮することの重要性、自然保護事業に利用可能な資金を振り向けることの必要性などが挙げられている。
 生物多様性は世界中で危機に直面しており、これを保護するためになされていることはあまりに少ないことを科学者は認めている。欧州では2010年までに生物多様性喪失を阻止するという目標を掲げ、生物多様性行動計画を策定するなど、一定の進展はあるものの、本来の目標を達成することは困難な状況にある。
 「アテネからのメッセージ」には、EUの今後の行動の優先事項として、(1)生物多様性がなぜ重要なのかを示すビジョン、(2)我々がどの地点にいて、今後、何をする必要があるのかをさらに理解すること、(3)保護地域のネットワークを完全に機能させること、(4)保護地域以外のエリアでの生物多様性、(5)生物多様性地球温暖化、(6)地球規模の生物多様性、(7)他の政策分野への生物多様性の統合、(8)資金 という8点が盛り込まれている。【欧州委員会環境総局】

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