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環境ニュース[海外]

環境標本バンクの支部開設

健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】ドイツ/2000.11.02 発表

 ドイツ連邦環境標本バンクは、11月2日、シュマーレンベルク(Schmallenberg)のフラウンホーファー協会(Fraunhofer-Institut)内に、環境標本バンクの支店 (Teilbank Umweltproben)を開設した。
 環境標本バンクは、15年前に設置されたもので、ミュンスター大学内の人間標本バンク(Humanprobenbank)と、今回開設された環境標本バンクの支店からなる。バンク支店は、ドイツ国内の13の地域から標本を集め、約60の環境上重要な物質について調査する。これらの物質の濃縮状況を長期間にわたって調査し、政府の環境政策の実効性を検討するのが目的である。
 同バンクの実績としては、1984年のベンジン・法(Benzin-Blei-Gesetz)の施行後に、生物内のの濃縮量が減少していることを証明したことが上げられる。
 今回、新バンクの開設を機に、海洋生物中のトリブチル・スズの濃縮量に関するデータも公表された。これによると、1980年代中葉以降、濃縮量は高止まりであり、政府によるトリブチル・スズの包括的禁止政策が支持された格好となっている。
 環境標本バンクの活動は、連邦環境庁によりとりまとめられ、報告書が2年ごとに公表されている。また、連邦環境省は、毎年、約870万マルク(4億3500万円)を用意する。【ドイツ連邦環境省】

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