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環境ニュース[海外]

エクスムーア・ポニー保護プロジェクト 生物多様性維持に貢献

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2001.12.04 【情報源】イギリス/2001.11.22 発表

 イギリスの野生ポニー種の一種、エクスムーア・ポニーの保護プロジェクトが、南ダウンズ地方の生物多様性保全に役立っている。
 南ダウンズ地方は、白亜質の土地を好む希少な野草が生息することで知られており、ほとんどの場所が特別自然景観地区(Area of Outstanding Natural Beauty)に指定されている。ところが、これらの希少な野草は、何もしなければ、生い茂る岩草(tor grass)に負けてしまう。他の家畜は岩草を嫌うが、エクスムーア・ポニーは好んで岩草を食べるため、この地域の生物多様性景観を維持するのに貢献しているのだ。
 エクスムーア・ポニーを保護するために活用されているのが、環境・食糧・地方事業省の環境保全特別地域スキーム(the Environmentally Sensitive Areas Scheme)である。このスキームは、全国レベルで環境上重要な地域で、農業の手法が変わってしまうと環境に影響が及ぶような場合に適用される。農業者との間で契約を結び、耕作地を草地に戻すことや指定された農業手法を用いることを条件に、補助金が交付される仕組みになっている。これまでイングランドの22カ所(110万ha)で導入されており、約11,000件の契約が締結されている。
 なお、エクスムーア・ポニー自体も絶滅危惧種に指定されている。保護増殖策の一環として、180マイル(約300km)離れた本来の生息地から、南ダウンズ地方にその一部を連れてきた経緯がある。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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