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環境ニュース[海外]

持続可能な交通は、自動車業界の責務

大気環境 交通問題】 【掲載日】2001.12.03 【情報源】ドイツ/2001.11.21 発表

 ドイツ連邦環境大臣トリッティン氏は、Magdeburgで開催されたダイムラー・ベンツ社の環境フォーラムで講演し、次のように述べた。
 ドイツは、2012年までに温室効果ガスを1900年比で21パーセント削減しなければならない。これまでに、全体で18パーセントを削減してたが、運輸部門では、1990年から2000年までに13パーセント近く増えている。しかし、2000年度の排出量に関する試算によれば、運輸部門の排出量も、はじめて減少(2%)に転じており、我々の戦略の部分的成功を示すものとなっている。
 エコロジー税制改革は、環境にやさしい交通を促進し、環境及び気候に悪影響を及ぼす交通手段の価格を引き上げるものである。2001年上半期のガソリン・ディーゼルの使用量は、さらにおよそ5%減少している。しかし、持続可能な交通のためには、既存の自動車を改善することでは限界があり、マイカーに代わる将来の交通のあり方を考えなければならない。マイカーは、渋滞、騒音をももたらす。
 同氏は、持続可能な交通を可能とするためのモデルを開発し、将来の市場を展望することは、ドイツ自動車業界の責務であるとして、その将来像について次のように語った。環境税がさらに強化され、貨物輸送が一層、鉄道に置き換わるようになり、トラック―コンテナーモデルというべき交通ネットワーク(小型トラック―鉄道―飛行機)が発展することになろう。また、交通手段の再利用、整備がますます重要なものとなろうし、自家用車・貨物用車両が長持ちするよう、そしてフレキシブルに使用できるようにすることが重要であろう。【ドイツ連邦環境省】

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