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環境ニュース[海外]

ポストGDP 進歩・豊かさ・福祉を測る新たな指標を求めて

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2007.11.30 【情報源】EU/2007.11.19 発表

 進歩、豊かさおよび福祉の測定を主題とした、ハイレベルの国際会議「GDPを超えて」が、11月19日・20日、ベルギーのブリュッセルで開催された。この会議は、欧州委員会が、欧州議会、OECD、ローマクラブ、WWFの協力によって開催したもの。
 会議の目的は、進歩、豊かさおよび福祉とは何かという理解を深めるとともに、その測定方法を決定し、これらを意思決定に統合することの意義を強調することにある。
 今日では、低炭素経済、生物多様性保持、資源効率性の促進、社会的連帯の達成なども経済成長と等しく重要な問題となっている。一国の福祉を計量する包括的な方法でこれらの要素を測定することはとても複雑であり、今日用いられているGDPのような経済指標ではこれらを適切に評価しがたい。例えば、森林を伐採したり、子供を学校に行かせる代わりに労働に従事させた場合に、GDPでは本質的な損失を隠蔽することになる。
 ここ20年、GDPでは表されない側面について評価する指標も登場してきた。自然・経済・社会的富の蓄積、平均寿命、識字率、教育、汚染の悪影響および自然資源の劣化などに関する指標である。これらの指標のいくつかは、「真の進歩」を測定するために既に利用されているものもあるが、指標が均質でなく、広く用いられているものでもない。
 EUでは環境上の進歩を測定する指標を開発するとともに、統合的な勘定、政策決定を改善する副指標を使用している。仮のものを2009年までには運用できるようにする予定である。【欧州委員会環境総局】

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