イギリス　生物多様性保全のための新たなアプローチを発表

【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2007.10.29 【情報源】イギリス／2007.10.12 発表

　イギリス政府は、10月12日、野生生物や生息地の保全に関する新たなアプローチを発表した。
　この新たな枠組み「生物多様性を保全する−イギリスのアプローチ」は、一般市民、ボランティア、企業などに、生物多様性保全に関する目標や重点課題について、協力を呼びかけるもの。
　これはイギリス政府及び関係行政機関が合意したもので、重点事項としては、データの構築、優先度の高い種や生息地のための対策の実施、市民の参加や意識改革の奨励などが掲げられている。生物多様性のニーズは、関連分野の政策に組み込まれていく必要がある。今回の枠組みの実現のためには、総合的な、エコシステム・アプローチが必要となり、生き物、その生息環境、提供するサービスなどの相互連結をよく認識しなければならない。
　枠組みでは、個人が生物多様性保全に貢献する方法として、以下のような事項が盛り込まれている。
●野生生物にやさしい空間を、家や地域に、また仕事を通じて、創り出したり、創り出すことをみんなに奨励したりしよう。
●地元の野生動物にやさしい空間を楽しもう。
●野生生物保護団体の活動をサポートしよう。
●野生生物を使った海外旅行のおみやげや、持続可能な資源を使った製品など、買い物をする前に考えてみよう。
●観察したことを記録し、地方の記録センターに送ろう
●環境問題に関するあなたの懸念を、議員などがしっかり反映するよう、市民としての務めを果たそう。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】