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環境ニュース[海外]

気候変動プログラムを発表 温室効果ガス23%削減

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】イギリス/2000.11.17 発表

 イギリス環境大臣は、イギリス気候変動プログラム(UK Climate Change Programme)を発表。
 EU内ではイギリスは温室効果ガスを2008年〜2010年までに1990年レベルで12.5%削減することを公約としている。しかし、気候変動をくい止めるためには、長期的には地球全体で60〜70%の削減が必要となることから、イギリス政府は独自に20%の削減を目標としている。今回公表されたプログラムでは、2010年までに温室効果ガスを23%削減するが可能となる(CO2については、19%の削減)
 プログラムには、以下のようなメニューが盛り込まれている。
●産業界におけるエネルギー利用の改善
気候変動税(climate change levy)の導入。その税収の1億3000万ポンド(221億円)を、炭素トラスト(Carbon Trust)として、コストエフェクティブな低炭素技術の導入を支援するためにまわす。
 また、税収は、風力などの再生可能エネルギーコージェネレーションの拡充のためにも活用。 
・国内の排出取引制度スタート(来年には開設予定)。その準備のため、政府は2003年〜2004年までの間、3000万ポンド(51億円)を支援。
・エネルギー・ラベリング
●発電部門における効率化、新エネルギー源の利用
再生可能エネルギーを利用した発電の割合を、2010年までに全電力供給量の10%に高める
コージェネレーションのキャパシティーを2010年までに倍増
●運輸部門における排出削減
・2008〜2009年までに、新車の燃費を最低でも25%向上させる(EUの自動車業界との協定)
・汚染削減・混雑緩和のための10カ年計画
●民生部門におけるエネルギー効率の向上
・家庭でのエネルギー効率や燃料不足を改善する新たなエネルギー効率コミットメント
・地域暖房の促進、照明・暖房等の効率化
●建築物におけるエネルギー効率規制の強化
●農業部門における排出削減
・田園地域の管理改善、肥料の抑制
・森林の保全及び拡大
●公共部門による率先垂範
・公共建物におけるエネルギー管理の改善、地方公共団体による排出削減のためのチェックリストの策定
 この他、気候変動による影響への適応についても記されている。
 なお、プログラムの草案は、2000年3月9日に公表されており、パブリックコメントの募集を経て、今回公表された。【イギリス環境・運輸・地域省】

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