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環境ニュース[海外]

中国 国家環境保護総局と監察部が第2次公開監督の環境違法事件を公表

環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2007.05.25 【情報源】中国/2006.09.01 発表

 9月1日、国家環境保護総局と監察部は、共同で記者会見を開き、2006年両部門が共同で公開監督した第2次環境違法案件6件を公表し、2006年環境特別取締り活動の進展状況、第1次環境違法事件4件の調査・処分結果、重点的に監督する山西、陝西、内蒙古、寧夏回族自治区の境界隣接区域の環境汚染問題処理結果を報告した。
 2006年第2次公開監督案件の6件は、吉林省長白山精細化工有限公司のボウ牛河汚染事件、黒龍江省ハルビンガス化工場の違法な基準超過汚水の排出事件、河南省新安県の違法「現地保護政策」制定事件、浙江省金華市党委・市政府の環境法律法規に違反した条例公布事件、新彊自治区・新彊生産建設兵団イリ州の区域環境汚染事件、河北省廊坊市金茂製紙有限公司環境汚染事件である。これら6件は、6省・自治区、5流域、工業団地、企業25社に及び、そのうち政府が違法に「現地保護政策」を制定したり環境法執行に抵触したりする事件は3件、汚染処理施設がなく汚水を直接排出または地下に排出している企業が12社、環境影響評価や環境保護「三同時」制度に違反した企業が9社ある。
 今年5月、国家環境保護総局、国家発展改革委員会、監察部、司法部、工商総局、安全監督管理総局、電力監督管理委員会は共同で、2006年環境特別取締り活動を実施して以来、各省・自治区・直轄市の地方政府も環境対策を強化し、8月末までに全国で延べ66万人の環境法執行職員が出動し、29万社余りの企業を検査、1.2万社余りの環境違反企業を処分した。全国で公開監督対象となった各種環境事件は5116件、そのうち省級以上の公開監督445件、市県級の公開監督は4671件に上る。
 環保総局・監察部が公開監督処分にした第1次の環境事件4件は検査処分をほぼ終え、事件に関わった企業45社は、取り締まり1社、汚染処理設備設置段階の1社、同試運行段階の1社を除いて、他の42社は現地環境部門の検収に合格した。期間中、汚染物質排出課徴金(排汚費)を4972万、罰金32万元を追加徴収し、責任者9名を処罰した。
 第1次の公開監督により、3つの成果が得られた。第一に、重度汚染産業全体の最適化とレベルアップを促し、地域環境質が顕著に改善された。第二に、環境法律・法規に違反する「現地保護政策」を整理修正した。第三に、政府や関連部門責任者の責任を追及することで、環境問題の整理改革を促進した。
 今年3月、環保総局、監察部は山西、陝西、内蒙古、寧夏4省区のカーバイド、鉄合金、コークス産業の整理取締り活動に対して、再検査を行った。この検査により、2005年の国務院4部門による検査検収後、各地方政府や管理部門が監督管理を甘くし、一部地方では汚染の反動があり、一部企業では汚染処理施設の運行停止や処理不十分が見られた。電力部門では、企業への違法電力供給が顕著になり、一部市(盟)のカーバイド、鉄合金企業が「初期検収試運転」の名目で違法生産を行っていたことが判明した。このため、事件に関与した40名(政府関係20名、環境部門11名、その他部門9名)を厳しく処分した。
3年間近くにわたる整理取締りにより、山西・陝西・内蒙古・寧夏の隣接地区の各級地方政府は企業1086社に集中整理を行い、国家産業政策に符合せず、汚染が深刻な企業213社を閉鎖させ、873社に改善命令を出し、14.3億元を投じて汚染処理施設を建設または炉型改造を行った。改善命令を受けた企業のうち、409社は検収に合格して生産活動を回復しており、これは総数の46.8%を占める。464社が強制閉鎖または自主閉鎖となり、総数の53.2%に上る。【中国国家環境保護総局】

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