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環境ニュース[海外]

中国 国が自動車実測燃費を初公表、消費者に明示 日系自動車の燃費が良好

大気環境 交通問題】 【掲載日】2007.05.25 【情報源】中国/2006.08.08 発表

 中国自動車工業情報ネットは先日、初めて一部自動車の実際燃費比較を公表した。中でも、日系自動車の燃費は低いことが分かった。
 今回の総合燃費の公表は、国家発展改革委員会の要求によるもので、自動車設計「公告」(第103次〜第123次)中の新型乗用車の燃費を公表した。中国自動車工業情報ネットで公表された35社の自動車の「実測燃費」は、メーカーが公表した理論燃費と大きな差がある。「公告」中の自動車関連指標は現在公示段階にあり、企業側からの最終確認はされていない。
 今回公表されたデータは、都市と郊外の道路状況を勘案したデータであり、利用者の実質的運転状況の燃費に近い。この他、今回の実測の基準は欧州基準と同じである。このデータは、企業の確認を得た後、消費者の自動車実測燃費についての実用的な参考データとなる。
 実測結果から見ると、日系自動車の燃費は低く、広州本田排気量1.8リットルのCITYは、100km最低ガソリン消費はわずか6.9リットルである。日韓系自動車や米国系自動車と比べると、ドイツ系上海VOLKSWAGENシリーズの燃費は高い。中国メーカーでは、BYDのガソリン消費が比較的高く、排気量18リットルのBYDのガソリン総合消費は9.4リットルにも上る。
 第1次総合燃費は公表されたが、現在中国では燃費公表に関する義務がない。専門家によれば、消費者の燃費に対する疑問は、強制的な燃費公表制度が実施されておらず、メーカーによる虚偽データ利用の余地があるためである。消費者が安心して利用できるように、新しい厳格な燃費公表制度は間もなく実施されることになっており、今回の公表は前座と言えよう。
 現在、中国では公表対象となる燃費の種類が定められていないため、メーカーはみな一定速度の燃費を根拠とし、実際のデータを隠している。また企業が公表する燃費基準は、一般に関連技術検査センターに自己申告し、技術センターは見本車検査と抽出検査をするものの、全車両が基準に達しているという保障はない。
 専門家によれば、昨年7月1日から実施された、新しい「乗用車燃料消費量制限値」に基づいて、第2段階の制限値要求に従い、メーカーの燃費基準公表も統一される。【中国環境報】

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