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環境ニュース[海外]

中国 重慶が企業環境信用度ランクを公表 AA級はゼロ、3企業がブラックリストに

環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2007.05.23 【情報源】中国/2005.10.25 発表

 先日、重慶市環境保護局は第1次12社の2004年度環境保護信用度ランクを公表した。重慶川慶化工廠、重慶江南化工有限公司、重慶金牛紙業有限公司の3社が、悪質で違法な汚染排出を繰り返し、報告にも虚偽があったため、2004年度ブラックリストに入れられ、生産停止督促、期限内改善命令が出され、さらに優秀団体、先進団体の評定資格を剥奪された。
 2003年から、国家環保総局は全国7省市で企業環境保護行為信用度ランク実験事業を始めた。その目的は、企業の汚染排出行為が住民の監視を受けるようにすることにある。このため、「重慶市企業環境行為信用等級評価暫定弁法」を定め、企業の環境行為の信用ランク評価内容、評価基準、評価方法、評価手順などを規定した。
 第1次12社の評価結果は、Aランク5社、Bランク2社、イエローランクであるCランク2社、ブラックリストになるDランク3社となった。
 第1回環境信用度ランクでは、最高のAAランクは該当なしであった。この原因は、評価対象企業が化工、機械産業が主で、企業環境対策が難しいためである。AA企業は、特別検査と苦情時検査以外の日常環境検査を免除され、優秀団体・先進団体となり汚染防止基金申請使用ができ、さらには軽微の環境汚染があった場合には、自主報告、自主改善すれば処罰が軽減されるという優遇がある。A企業は、環境保護局からの現場検査回数が減らされるほか、先進団体や汚染防止基金申請では優先的に推薦し、同時に企業の上場審査や環境技術事業立案時には優遇政策の対象となる。B以下の企業は、重慶市環境友好企業の称号やその他環境部門の優秀資格が取り消され、企業への現場検査の回数を増やし、改善を促す。C企業には期限内改善命令が出される。D企業は先進団体評定対象になれず、頻繁に検査をされ、期間内改善や汚染源取締りの対象となるほか、2年以内に汚染防止基金使用の批准が得られなくなる。
 企業の評価は常に変化するので、半年以内に2度以上の処罰を受けるか、1年以内に三度以上の行政処罰を受ければ、ランクを下げられ、大型汚染事故を起こした場合は直接Dランクに下げられる。逆に、企業の環境改善が顕著で、1年以内に環境違法行為がなかった場合は、信用ランクの再決定を考慮する。【中国環境報】

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