2002年環境関係予算

【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2001.10.17 【情報源】オランダ／2001.09.22 発表

　オランダ住居・国土計画・環境省は、2002年度予算案を公表。2002年度の同省の最重点テーマは、「安全、健康、執行（safety, health and enforcement）」。今年度、化学工場の爆発等事故が相次いだことから、環境リスクの管理と削減、危険物輸送の削減、ハイリスク・サイト登録制度の活用などにポイントが置かれている。
　また、第4次環境政策計画（The National Environmental Policy Plan 4;NMP4）の実行、「リオ＋１０」サミットに向けた準備、気候変動対策なども課題とされている。気候変動対策としては、同省が州政府や市町村政府との間で、新しい形の行政契約（New-Style Administrative Agreeement)を締結するスキームを導入。地方自治体が契約の中で、温室効果ガスに関する目標と対策を示す一方、国は総額680万ユーロ（7億4800万円）に及ぶ補助を行う。
　このほか、民生部門からの温室効果ガス削減対策（エネルギー効率のよい自動車や住宅・オフィスビルでの省エネ策の導入等）も盛り込まれている。なお、国内のCO2排出取引制度については、今年中にVogtlander委員会から答申が行われる予定。
　その他、2002年には、環境管理法（Environmental Management Act)の見直し、新廃棄物管理計画（The New National Waste Management Plan)のスタートも予定されている。【オランダ住宅・国土計画・環境省】