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環境ニュース[海外]

EU化学物質制度の改正に期待

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】ドイツ/2001.02.07 発表

 すべての化学物質に、統一的な評価手続(Bewertungsverfahren)を導入すべく、EU化学物質規制が、抜本的に改正される。
 現行EU制度では、データ提出義務が、1981年より前に流通していた旧物質と、それ以降に流通し始めた新物質とで異なっている。旧物質の義務は緩やかで、旧物質が環境や健康におよぼす潜在的な危険に関する情報はほとんど提出されないか、十分には提出されない状況にある。このため、旧物質に関するデータ提出義務を強化して、すべての化学物質の評価手続を統一する法改正がなされることになった。制度の統一は、欧州委員会作成の化学物質政策に関する白書をもとに行われ、遅くとも2018年までには実現するものとされている。
 連邦環境大臣は、予防的な環境保護・健康保護を強化するものとして、この制度改正を歓迎した。これに対して、化学産業サイドは、評価手続を改正すれば、ドイツ国内の10万人分の雇用が危険にさらされる(EU全体で40万人分)と主張する。環境大臣は、この見解は現実を見誤ったものだと評価するものの、3月15日に、白書に対する意見表明の機会を与えることを、化学業界、労働組合、環境団体、消費者団体に約束した。【ドイツ連邦環境省】

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